【買い付けレポ_2026年9月下旬入荷予定_1】北欧ヴィンテージ陶器「Zeuthen(ツォイテン)」160点コレクション
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こんにちは。
現在、私は北欧ヴィンテージの買い付けのため、デンマークの地に立っています。日々、素晴らしいプロダクトとの出会いを求めて蚤の市やコレクターの元を巡っていますが、今回の旅で、当店の活動の中でも深く記憶に残る、貴重な出会いがありました。
それが、1960年代のデンマークを代表する陶器ブランド「Zeuthen(ツォイテン)」の、総数160点を超えるまとまったプライベートコレクションです。
通常のヴィンテージ市場でも、一度に数点しか見かけることのないZeuthen。なぜ、これほどの規模のコレクションが一箇所に存在し、そして私たちの元へと引き継がれることになったのか。その背景にあるストーリーをお届けします。
エーレスンド海峡を望む街、Zeuthenファミリーの隣人から託されたもの
今回の仕入れ先は、現地のコレクターであるLars(ラース)さん。彼と対話を重ねる中で、このコレクションが持つ確かな来歴が明らかになりました。
Larsさんの一家はかつて、デンマークとスウェーデンの間にある美しいエーレスンド海峡を望む街・Ålsgårde(オルスゴーデ)に住んでいました。精度当時、彼らのすぐ隣の家には、Zeuthen陶器の創業者ファミリーが暮らしていたそうです。
職人たちの息遣いが聞こえるような距離で、何十年もかけて家族ぐるみで大切に集められてきたプライベートコレクション。Larsさんが「人生の新しいステージのために、この愛すべき陶器たちを次の世代に引き継ぎたい」と決意したタイミングで、幸運にも当店へと、その情熱のバトンが託されることになりました。
単なる市場の流通品ではない。製作者のすぐ隣で歴史を共にしてきた人物から直接譲り受ける、温かいストーリーが詰まった特別な160点です。
Zeuthen Keramik(ツォイテン・セラミック)について
ここで、少しだけZeuthenという工房の歴史について触れておきたいと思います。
Zeuthen Keramikは1946年、コペンハーゲン近郊のゲントフテ(Gentofte)という街で、ノルマン・ツォイテン(Normann Zeuthen)によって設立されました。1948年より正式にその名で活動を開始し、最盛期には10〜15人ほどの職人を抱える規模の工房へと成長します。のちにデンマークの陶芸界で成功を収めるアド・クロイヤー(Ady Kroyer)やビルテ・ヴェデル・ハワード(Birte Vedel Howard)といった才能ある陶工たちも、若き日にこの工房で修行を積んでいました。
Zeuthenの代名詞とも言えるのが、素朴な赤土(テラコッタ)の質感に、白い泥漿(スリップ)を立体的に盛り上げて、花や星、ドットなどの愛らしいモチーフを描き出す技法です。この独特のスタイルを確立し、ブランドの黄金期を支えたのが、チーフデザイナーのEdith Nielsen(エディス・ニールセン)でした。
彼女が手がけたデザインは当時から非常に人気が高く、現代にいたるまで多くのコレクターに愛され続けています。作品の底面には、特徴的な青い文字で「Zeuthen Denmark」とシンプルにサインが刻まれており(稀に紙のラベルが残っているものもあります)、それもまた、このプロダクトの持つ素朴な美しさを引き立てています。
Zeuthenのコレクション(左右にスライドできます)
今回のコレクションに見る、3つの特徴的なラインナップ
今回の買い付けで集まった、Zeuthenの魅力を体現する3つのポイントをご紹介します。
1. 丁寧に保たれてきた、良好なコンディション
Zeuthenの陶器は、温かみのある赤土(テラコッタ)で作られているため、非常に繊細で割れやすいのが特徴です。そのため、製造から60年以上が経過した現代において、綺麗な状態で見つかることは少なくなっています。
しかし、Larsさんが大切に保管していた160点は、全体として良好なコンディションを保っています。内側の白い釉薬も美しく、現代の食卓でそのまま実用していただける状態です。
2. チーフデザイナー「Edith」のサイン入りピース
コレクションの中には、先述した高名なチーフデザイナー、Edith(エディス)本人が手がけた作品が3点含まれています。裏面には彼女の直筆で「Edith」とだけサインが刻まれており、北欧本国でもコレクターが大切に手元に残す、資料的価値も高い作品です。
3. 爽やかな「緑と白」のフラワーモチーフ
Zeuthenといえばチョコレートのようなブラウンベースが定番ですが、今回のコレクションには、現地でも人気の高い「グリーン&ホワイト」のフラワーモチーフが多数含まれています。爽やかで気品があり、現代の日本のインテリア(木製の家具や植物)にも抜群に映えるカラーリングです。
当店からのメッセージ
日本国内の専門店でも、Zeuthenを160点ほど集めた空間を目にすることはなかなかないと思います。私は単にショップの在庫を仕入れたのではなく、一人のコレクターが人生をかけて築き上げた、小さな美術館のような世界をそのまま丸ごと日本へ運んできます。
これだけのボリュームとクオリティが揃う機会は、私にとっても非常に貴重な経験です。ただの「古い食器」としてだけでなく、Larsさんが眺めていたデンマークの美しい海の風景、そしてデザイナーたちの情熱という「目に見えない価値」も一緒に、日本のファンの皆様へ丁寧にお届けします。
現地での作業を終え、6月28日に全てのコレクションを直接引き取り、日本へのコンテナへと積み込みます。Shopifyでの先行公開や、特別なストーリー特集の準備も進めておりますので、ぜひ楽しみにお選びいただければ幸いです。
小売店・業者様へ(卸売・仕入れのご案内)
今回買い付けた「Zeuthen」160点のコレクションは、一般販売に先立ち、一部ロットの卸売・業販(B2B)のご相談も承っております。日本国内では入手困難な、お店の主役となるマスターピースです。販売単位やコンディション詳細はお気軽にお問い合わせください。
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